79回目の広島原爆の日

2024年8月6日(火)

240806
1945年8月6日午前8時15分雲一つない青空の
広島に一発の原子爆弾が投下されたあの瞬間から
79年目となる広島原爆忌がやってきました。

今年も本堂でお念仏しながら8時15分を迎えて
原爆で亡くなられた方々に想いを寄せながら
静かに手を合わせお念仏でご回向をしました。

同時刻に平和公園では平和式典が行われていて
8時15分に平和の鐘が撞かれて黙祷したあと
子ども代表の平和への誓いが読み上げられました。

忘れられることなく世界中からいろんな人たちが
たくさん集ってそれぞれのやり方で手を合わせて
くださるというのは尊くありがたいことです。

夜には平和公園内の原爆供養塔前に行きました。
広島市仏教会による各宗派別慰霊法要が行われ
浄土宗は夜6時45分から15分のお勤めでした。

そのお勤めの間もたくさんの人が供養塔前に
代わる代わる来られて手を合わせていかれるのを
目の当たりにしたのはありがたいことでした。

その供養塔の脇では灯籠流しをするために
たくさんの人が列を作って並んでいました。
最後尾には60分待ちという札が出ていました。

明かりを灯した灯籠に亡き人に想いを記して
川に浮かべて流したのが始まりだったでしょうが
遺族だけでなく今は多くの方が来られています。

外国からもわざわざこの日に広島にやって来て
1時間も待って灯籠流しに並んでいるというのは
何かしら関心を持っていてくださるのでしょう。

人は二度死ぬというとき一度目は身体の死で
二度目は誰からも忘れ去られるという死ですが
原爆死没者の二度目の死は来そうにないですね。

記憶の継承って大切なんだなと感じた一日でした。