選び取るだけが選ぶことじゃない

2024年7月11日(木)

240711
ご法事にお子さまやお孫さまが参列されるのは
ありがたいことなのでせっかくお参りされたら
お子さまたちからお話を伺うようにしています。

先にあったご法事では中学3年生の男の子がいて
高校生になったらしてみたいことを尋ねたところ
部活に入ってスポーツに精を出したいのだそうです。

次にあったご法事では中学3年生の女の子がいて
同じく高校でやってみたいことを尋ねてみたら
特にないらしく部活もしたくないのだそうです。

高校に進学したら将来何になりたいかを問われ
どんな道に進んでいきたいか決めないといけない
という場面が遅かれ早かれやってくるでしょう。

やりたいことがある人は悩まなくていいでしょうが
やりたいことがない人は何をどう選んだらいいのか
わからないし見つからなくて困ることもあるでしょう。

それでも就職か進学かを問われることになり
あるいは授業では文系か理系を選ばされたり
決めたりしないといけないことが出てきます。

中学生や高校生のころには無限の可能性がありますが
将来なりたい姿が明確にある人は案外少なくて
何か一つを選ぶというのはなかなか難しいでしょう。

そんな時に何でもいいから見つけろと言われても
そもそも自分が知っている世界が限られているので
あこがれるものがないのは自然なことかもしれません。

それでも何かを選ばないといけないときに
無数の選択肢から何を選び取るのではなくて
選ばない選択肢を決めるのもアリでしょう。

選ぶというのは選び取ることだけでなくて
これは好きじゃないとかしたくないって
選び捨てることも選ぶことなんですよね。

360度ある可能性を少しずつ狭めていって
180度に絞って90度に減らしていくことで
やりたいことに近づくという方法もあります。

何を選ぶか迷ったら選ばないものを決めて
可能性を狭めていきながら選ぶというのは
日々のなかでも役立つので参考にしてみてください。