故郷への想いとお墓の行方

2024年6月6日(木)

240606
今回の相談はお墓を残すか移すかのお悩みでした。
広島在住だったご夫妻が四国へ引っ越されていて
これまでは広島へ里帰りでお墓参りしていました。

お子さまたちは四国で育って成人されていて
そのまま四国に家を構えて住んでおられるので
広島のお墓はわざわざお参りに行く感があります。

相談に来られたご夫妻としては子どもたちに
遠くにお墓を残すと何かと大変になるだろうから
お墓をどうしたものかと悩んでいるということです。

ご主人はご両親と同じ広島のお墓に入りたいけど
もし広島に納骨したらお墓が遠くにあるので
なかなかお墓参りに行けなくなってしまうんです。

なるべく本人の意志は尊重してあげたいけれど
奥さまご自身は広島のお墓にはこだわりがないし
でも広島で納骨してまた移すとなると大変だし…

さらにはご主人の妹さんが広島に居られるので
勝手にお墓を移すというのも問題だろうけど
後に誰がお墓の守りをするのかも問題になるし…

昔のように先祖代々が同じ地域に暮らし続ける
というご時世にはなかった現代のお悩みですし
各ご家庭ごとに出す答えが違ってくるでしょう。

今回の場合はご主人の意志を尊重したうえで
ご家族の後々の負担を減らすのも大切にするなら
お墓を2箇所にするというのが考えられます。

広島は納骨堂なので草抜きなどのお世話はないし
墓地管理料などの年額負担も求められないので
時どきお参りに帰ってくるのでも大丈夫です。

四国にも何かしらお参りできる場所を持てば
分骨して2箇所に納骨という方法があるので
皆さんの想いをそれぞれかなえられそうです。

いろんな人と相談したり話し合ったりするのは
早めに始めて時間をかけて想いを確かめ合って
進めていくのが肝心だと改めて感じた相談でした。