思い込みで話すと誤解を生む

2024年5月17日(金)

240517
ご縁のある方から知り合いのご家族のお葬式を
おつとめしてもらうことは頼めるでしょうかと
電話をいただいたので承ることを返事しました。

喪主さまの希望で通夜なし葬式のみということで
それでも構わないですかとも尋ねられていたので
ご事情を聞かせていただき結構ですと答えました。

時間だけ先にお約束させていただいておいて
詳しいことは諸々の打ち合わせの後でいいので
わかったら早めに連絡をくださいと頼んでおきました。

次に連絡をいただいたら葬儀社さんとの打ち合わせで
そこのお寺に頼むと高くなってしまうからと言われて
いろいろあってキャンセルになったと連絡を受けました。

なぜそんなことを言われたのか疑問が残るけれども
仕方がないのでひとまずキャンセルを承りましたが
詳しいことが気になるので葬儀社に問い合わせました。

たまたま上の方を存じあげていたので連絡して
これこれこういうことだと知り合いから聞いたけど
どういうことなのか教えてくださいと頼みました。

しばらくして上の方から折り返しの電話があって
理由を聞いたらどうも私の知っている話と違うので
私が知り合いから聞いた話はこうだと伝えました。

もう一度現場の者に確認をしてみるということで
改めて連絡をいただきこれから伺いますと言われて
現場の方と一緒にお寺に来て説明をしてくださいました。

結論はいろんな状況が重なってのことだったとはいえ
現場の方が私に確認する前にその場で話された内容が
誤解を招いてしまったということで謝罪されました。

ということで改めてお葬式を執り行ってほしいと
葬儀社さんからも喪主さんからもご依頼をいただき
斎場へ伺ってお葬儀をおつとめすることになりました。

御布施の金額をこちらから申しあげることはないので
喪主さまにご無理をしていただくことはありませんし
戒名も別途で御布施していただくこともしていません。

このような行き違いが起きてしまった背景にあるのは
核家族化が進んで御布施を包む経験が圧倒的に激減して
どうするか誰もがモヤッとしていることがありそうです。

今回は特別なご事情があったということもありましたが
だからこそ御布施は無理のない範囲で構わないということを
広く知っておいていただいた方がいいなぁと感じました。

困ったり迷ったりしたらお寺に直接相談して構いません。
尋ねたときに親切に話を聞いてくれるかどうかというのは
お寺によって違ってくるかもしれないですけどね。。。