オンライン読書会「疑」の巻

2024年4月19日(金)

240419
昨夜はお題「疑」のオンライン読書会でした。
何をどう疑うと捉えるのか人それぞれでして
6人が7冊の多様な本を推しで持ち寄りました。

右上2冊は同じ人が推したセットの本です。
成田さんの本の冒頭の要約を読んでからの
杉田さんの本を読むのがオススメだそうです。

私はアニメ「PSYCHO-PASS」を「疑」として
アニメ放送後に漫画連載した『監視官常守朱』を
推薦本としたので左下の画像2つが私の推しです。

最近になって2012年に放送開始されたシーズン1を
動画配信サイトで観て「これこそ疑うだ!」と思い
主人公の常守朱が表紙の漫画6巻を選びました。

人の心理状態を数値化して管理する近未来が舞台で
シビュラシステムにより監視される社会のなかで
罪を犯す前の潜在犯を追う監視官を描いた物語です。

心理状態や性格傾向がシビュラに厳しく管理され
就ける仕事もシビュラの判断に依存させられていて
考えることを放棄している人々が多い中にあって。

犯罪を未然に防ぐ公安局所属の主人公の常守朱は
シビュラの判断を疑いながら事件に立ち向かって
自ら考えて行動するという姿を見せてくれます。

ディストピアにもユートピアにも偏らない物語ですが
厳しすぎる監視下の管理社会が舞台だからでしょうか
某国では国内で規制されている対象になっています。

悪ではなく善を数値化したらどんな作品になるかと
参加者から質問されて悪の基準は割と普遍的ですが
善の基準は一様になりにくいので偏りそうだと答えました。

悪については法律などで規制することによって
人間社会を維持することができていくでしょうが
善を数値化しても悪が野放しだと社会崩壊するでしょう。

仏教でも教団維持のために「律」がありますし
誰かにとって都合の良いように規制できる社会は
独裁者に都合が良い社会になるでしょうからね。

皆さんが紹介くださった推しの「疑」本はどれも
興味深いですが中でも『スピリチュアルズ』は
ぜひ読んでみたいと感じた気になった本でした。

ということで愉しいオンラインのひと時でした♪