ついに『オッペンハイマー』を観る
2024年4月9日(火)
アメリカで封切り公開されて話題になっていた
映画『オッペンハイマー』がようやく日本でも
上映が始まったのでさっそく鑑賞してきました。
内容は核分裂反応の技術を完成させる物語で
戦争で兵器利用するため開発が急がれたことや
ソ連へ技術流出した問題などが描かれていました。
それだけを思えば映画公開を見送らざるをえなかった
理由としては弱すぎるんじゃないかと思いますね。
むしろ日本のネガキャンが足を引っ張った気がします。
個人的には興味がわかなかった『バービー』と
前後して公開されて「バーベンハイマー」という
ネットの画像が問題になったのは昨夏でした。
広島と長崎への原爆投下の惨状にはほぼ触れていないことや
ネット画像への批判が足枷になって公開が見送られたけど
アカデミー賞で持ち直して8ヶ月遅れで済んだのかもしれません。
同時期の『バービー』が日本で当たらなかったことも
もしかしたら公開延期に影響していたかも知れませんが
慎重に検討を重ねたというだけで明確な理由は分かりません。
ちなみに映画のなかで紡がれていく物語の展開は
3時間という長い上映時間だったにもかかわらず
想像以上に早すぎて追い掛けていくのが大変でした。
ちょっと気を抜くと前後のつながりが分からなくなって
いまどういう場面で何がどう描かれているのかが
一回では理解しきれなかったのでもう一度観たいです。
原爆投下で戦争終結が早まり犠牲者が少なくてすんだと
映画の要となるシーンで語られていたということは
今もアメリカのなかでは主流派の考えなのでしょうか。
ジョン・ハーシーが直後にニューヨーカー誌に発表した
原爆の惨状を訴えた記事と写真が全世界に衝撃を与えたのですが
アメリカではあまり広く知られていないのかもしれません。
とはいえこの映画をきっかけにして核兵器について
考えていく人が増えていってくれたらいいなぁと思います。
ということでぜひ映画館に足を運んで鑑賞してみてください。