臨床仏教師現場実習夜回り編-10

2024年4月2日(火)

240402
昨夜はひとさじの会が行っている夜回りがあって
臨床仏教師の現場実習として参加してきました。
上野公園は先週末の陽気で桜が咲いていました。

上野コースを歩いて巡るのは2つコースがあって
定例参加の方は振り分けが決まっているのですが
私はその時どきで振り分けられた方を巡ります。

今回は夜回りから参加されるボランティアの方と
途中で待機しているときお話する時間があって
何がきっかけで参加されるのか尋ねてみました。

人のために何かできることはないかと思って
社会活動に興味を持っていろんな活動団体に
参加して実体験しているという方がいらしたり。

普通の暮らしでは出会わない多様な人たちが
ここには集っているので自分の触れる世界を
広げてみたいと思って参加する方がいらしたり。

人とのご縁を大切にしたいという想いを聞いて
かつて会社員として働いていた頃の私には
時間も心も余裕がなかったなぁと思いました。

締め切りに追われて毎日のように残業して
週末も出勤して電車では眠りこけていたので
他人のことなんて気に掛けられませんでした。

信号が青になると我先に早足で渡っていたし
電車では扉が開いたらパッと乗り込んでいたし
忙しいと自分のことしか目に映ってなかったですね。

そんな時には心もトゲトゲしてしまっていて
やさしくされても素直にお礼が言えなかったり
ニッコリ笑って頭を下げたりできていませんでした。

このところ何かと慌ただしいことが多いので
なるべく予定を詰め込まないように心がけて
ゆったりとできるようにしたいなぁと思いました。

ということで夜回りが終わって解散してから
上野公園の夜桜を見てこようと巡ったのですが
賑やか過ぎる花見客がたくさんおられました。

前回この時期は居場所がないと話しておられた
路上の方はどこで過ごされているのだろうか…
と感じて夜桜を眺めても心苦しく感じました。

桜の下で一杯やりながら騒ぐのも自由ですが
穏やかな雰囲気で静かに愛でるのがいいですね。