違う宗派のお葬式に参列したら

2024年3月8日(金)

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普段はお葬式を導師として執り行う側ですが
今回はご縁のあった方をお見送りする側として
一般の会葬者として後ろの席に参列してきました。

会葬者でも坊さんなので衣姿で参列に伺ったら
お通夜の受付を担っていた葬儀会館の職員さんが
お坊さんがなんでまた来たのかと訝しんだようで。

というのも私を見たお導師をされる和尚さまが
親しそうに歩み寄って話しかけてくださったので
一瞬ダブルブッキングしたのかと焦ったらしく。

私が「お世話になります」と挨拶したあとで
受付に香奠を出して記帳をしようとしたところで
会葬者と分かりホッと胸をなで下ろしたそうです。

今回参列したのは曹洞宗のお通夜とお葬式で
割と和文をたくさん入れてお勤めくださっていて
おおよその意味が分かったので聴き入りました。

でも喪主さまやご親族の皆さまと話をすると
文語体の口調に仏教用語だらけだったため
何がなにやら全く分からなかったそうです。

そう言われると私もお寺に戻ったばかりの頃は
仏教の基本的な教えの素養が乏しかったので
聞き取ることはできなかっただろうと思います。

枕経やお通夜のとき私も和文のお経を用いますが
後ろで聞いていらっしゃる会葬者の皆さんには
ほとんど何がなにやら分からないかも知れませんね。

参列くださる皆さまがもう少し内容がわかるように
お勤めの中身を工夫することができないだろうか…
ということを考えさせられた貴重なご縁でした。