お仏壇をひとまず閉じたけど

2024年2月28日(水)

240228
同じ年にご先祖さまのご法事が重なったときは
一緒にお二人のおつとめをすることがありますが
今回はたまたまお三方のご法事が重なりました。

そして今回のご法事を最後にお仏壇を閉じたい
というご要望だったのでご法事のお経に続けて
仏壇閉眼のお作法をしてご供養をいたしました。

実家のお仏壇を引き継いだ娘さんのご依頼で
次の孫世代も娘さんたちしかおられないため
お仏壇をこのまま残しておけないと思ったらしく。

自分が元気な間はどうにかお世話したいけど
いつどんな形で自分がどうにもならなくなっても
先に仏壇閉眼しておけば安心だと考えたそうです。

お仏壇はそこそこな年代モノではありますが
仏壇奥の左右に祀られる両お大師さまともに
ご絵像ではなくご尊像というのは珍しいです。

いずれも戦後につくられたモノだと思いますが
それらの手前に並んでいるお位牌のなかには
原爆を逃れた戦前のモノも残されていました。

ずっと大切に守ってこられたものたちですが
役目を終えてお寺にお迎えすることになるまで
もうしばらく手を合わせてもらえるでしょう。

なるべくごゆっくりでありますようにと思っています。