覚えてなくても染み込んでいる
2024年2月3日(土)
小さなお子さまがご法事にお参りされたとき
あまり無理に静かにさせたり座らせたりせず
少々にぎやかでも構いませんと伝えています。
昨年のご法事では始まる前も途中も終わってからも
幼い女の子が天真爛漫にはしゃぎ回っていて
皆さん温かく見守っていた記憶があったのですが。
今日のご法事では特に何も言いませんでしたが
本堂に入ったときからずっと大人しくしていて
周りの皆さんが去年との違いに驚いていました。
良い子にしていたねと皆さんから褒められると
少し照れながら嬉しそうな顔をされていたので
「たくさん褒めてあげてください」と言いました。
すると「去年の法事のあと誰も何も言ってないのに
仏壇の前で何か唱えていましてね」とおっしゃいながら
親戚の大叔父にあたる方が携帯を見せてくださって。
「この動画見てください、お寺での大きな木魚を
打たせてもらったのがすごく嬉しかったみたいで
これを家でも真似してやっていたんですよ」と。
私が手を添えながら大きな木魚を一緒に打って
お念仏している様子が動画に映っていたのですが
大変申し訳ないことに私は覚えていませんでした。
でもこの女の子にとっては特別な体験だったようで
大きな木魚を打たせてもらったことが嬉しくて
家に帰っても真似して追体験していてくれたのです。
女の子も去年のことは覚えていませんでしたが
お寺に行って特別なことを体験したという記憶は
心のどこかに染み込んでいるようなご様子でした。
なので小さなお子さまも仏事にお連れいただいて
記憶には残らなくても大切な仏縁を結んでもらえるよう
一緒にお参りするようにしていただけると嬉しいです♪