30年ぶりの知恩院お身拭い式

2023年12月25日(月)

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大学3年の12月に浄土宗の総本山知恩院で
お坊さんとなる伝宗伝戒道場に入行したとき
満行を迎える最終日が30年前の今日でした。

その時は無事に浄土宗の坊さんとなれたことと
世俗から隔離されて知恩院に籠もっていたのが
やっと娑婆に戻れることしか考えていなくて。

一番最後に知恩院御影堂の法然上人の御影像を
拭ってお清めするお身拭い式に参列していたけど
残念ながらその時の記憶がほぼ残っていません。

屋内なのに屋外よりも寒いという極寒生活と
分刻みの過密スケジュールによ疲労とから
解き放たれることしか頭になかったですから。

あれから30年の節目である今年は縁あって
午後1時から行われたお身拭い式に参列して
御影堂の外陣からお念仏して見守ってきました。

あの日あの時には3年かけて養成道場を受けて
伝宗伝戒道場を終えて正式に坊さんになれたことで
自信が持てなかった自分から生まれ変わりました。

自分の周りにはすごい人たちがたくさんいたし
うまくいかないことがたくさんあったけども
自分のなかに一つの芯を持てた気がしました。

今日のお身拭い式に参列していた行僧さんたちは
これから坊さんとしての道をどのように歩むのか。
佳き道を歩んでいってもらいたいと念じています。