相反する気持ちを抱く複雑さ

2023年11月18日(土)

231118
七寸の骨壺でも入るくらいの大きさの区画が
長屋のように隣り合って横に並んでいるお墓に
納骨されるということでおつとめに伺いました。

ご夫婦で将来入るお墓を探しておられるときに
ご主人が昔ながらのお墓を構えるのではなくて
これでいいんじゃないかと話していたらしくて。

子どもさんたちは3人いらっしゃるけれども
自分たち夫婦二人が入ることができるようなら
後から悩まなくていいだろうと考えたそうです。

お二人目が納骨したときから13年経ったら
ここから出して合祀されることになるので
墓じまいはおまかせのお墓ということでした。

しばらく手元に置いておきたいということで
納骨するのを先に延ばしていらしたのですが
心が決まって納骨されることになりました。

納めるべきお墓にお骨を納めたということで
ようやく納骨を済ませることができたことに
ホッと安心していると話しておられましたが。

ずっとご自宅の一角にこの骨壺があったので
何かあると箱を撫でて話しかけていたから
撫でられなくなるのは寂しくもあるそうです。

どちらの想いも自然な正直な気持ちですし
その時どきでありのままに感じるものなので
相反する気持ちを抱いてしまって複雑ですよね。

それで構わないしそういうものだと思います。