墓じまいしてほしくない子の想い

2023年11月14日(火)

231114
主人が入っているお墓は家の近くにあるけど
子どもたちは広島にいないから自分が死んだら
お墓をどうしたものかという相談がありました。

ご主人のお墓には季節ごとにお参りされていて
でもそこに自分は入りたいとは思っていなくて
とはいえ自分のお骨は子どもに託すしかなくて。

自分が動けるうちに早めに墓じまいをしないと
子どもたちに迷惑をかけることになるのは嫌だし
でもご主人のためにお参りするお墓はまだ必要だし。

お子さまたちは広島に帰省したときは皆さん
必ず実家のお仏壇とお墓にはお参りされている
という状況なので墓じまいしたいけどできないし。

あれこれ考えても自分の考えがまとまらないから
どうするのが正しいのか教えて欲しいと言われて
肯定も否定もせずに「そうなんですね」と答えました。

というのも実はすぐ隣に娘さんがいらしたので
娘さんとしてはどう思われているのかと尋ねたら
「お墓はまだ置いておいて欲しい」のだそうです。

広島を離れているけど広島に帰るのは好きだし
帰省してお墓参りしたら「あぁ帰ってきた」
と思えるので墓じまいしてほしくないということでした。

たまたま奥さまと娘さまがご一緒にいらしたので
それぞれのお墓への思いをお互いに聞くことができて
墓じまいは当面考えなくて良いことになりました。

墓じまいしようと思っているという話はよく聞きますが
まずはそのお墓にお参りしている人や受け継ぐだろう人に
それぞれの想いを聞く機会もぜひ持つようにしてください。