在りし日のお姿を偲んで語らう
2023年11月11日(土)
生前に浄土真宗の法名を授かっておられるときは
その法名のままお葬式でお送りすることがあります。
今日おつとめした17回忌のご法事の方もそうでした。
先代住職も昔のことでよく覚えていないらしいので
ご法事のあとにご参列の方にそのご縁を尋ねたら
ご実家が浄土真宗本願寺派だったということでした。
法名のようなお人柄の方だったのか伺ってみると
そういう訳ではないらしくて不思議だなと思ったら
西本願寺さまへお参りしたときに授かったそうです。
そこから誰がそのお人柄を受け継いだのか尋ねると
息子さまを経てお孫さまにもと周りの方は言われるのに
ご本人さまたちは「そうかな?」と笑っておられました。
子どもの頃はここは似たくないと思っていた
親の癖とか振る舞いとか習慣のようなものを
大人になって自分も同じだと気づいてドキッとする…
ということは結構あることだと思うのですが
それも見方によっては嫌だと感じたとしても
捉え方によっては良いこととも言える思います。
どうしてもそこだけは似たくないというのなら
大人になってからでも癖や振る舞いは変えられるので
反面教師と思って自分を変えていくことはできます。
そんなこんなを皆さんとあれこれ話していたら
在りし日のお姿もいろいろ偲ぶことができたり
知らなかった人も昔の話を聞けて良かったようです。
こちらでも皆さんいっぱい笑っておられましたが
きっと仏さまのところでも笑っていらしたでしょうね。