夜遅くでもお寺へお参りしたい

2023年10月26日(木)

231026
更けていく夜に電話が鳴るとドキッとしますが
訃報の連絡ではなくお寺にお参りがしたいけど
今からでも寄れますかという電話がありました。

仕事の都合で昼間にはお参りできなかったけど
今日が命日なので遅いけど開けてもらえますか
ということでしたので構いませんと返事しました。

納骨堂にお参りされるのだろうと思っていたら
どうも違う様子なので本堂にお上がりですかと
尋ねたらご希望だったので鍵を開けました。

本堂の照明を入れて灯明とお線香を灯したら
これをお供えしてほしいと買い物袋を渡されたので
中に入っていたお菓子を大前机にお供えしました。

香炭に火を着けてからお焼香していただいたら
しばらくご本尊さまに合掌されていたのですが
少し不思議そうなご様子だったのでお尋ねしました。

昼間にお寺にお参りしてきたと電話で聞いたので
自分も仕事が終わってから遅い時間になったけど
命日の今日どうしてもお参りしたかったそうです。

今日はお昼過ぎにお寺でご法事をおつとめしたので
そのご親族かなにかなのかと思って尋ねてみたら
違っていて水子さんのご命日ということでした。

それなら納骨堂にお参りされたのではないかと思い
ご案内したらご本尊さまの前に花束が置かれていて
お花をお供えしたのがパートナーだということでした。

哀しいご縁になってしまったことを悔やんでいらして
来月は2人で一緒にお参りしたいということなので
開いているときはいつでもどうぞとご案内しました。

夜遅くても良いですよとお伝えしてお見送りしました。