福田村事件にフェイクニュースの恐怖を想う

2023年10月18日(水)

231018
先月の坊主BARで聞いてから気になっていた
映画『福田村事件』をようやく観てきました。
分かっていたけどズシーンとくる映画でした。

何度か映画が始まる前の予告編で見かけたり
映画館に置いてある宣伝用のチラシを読んで
監督が森達也さんというのも気になっていて。

こういう事件があったというのを知らなくて
聞いたからには知っておくべきだろうと思って
せっかくなら映画館で観ておこうと思ったわけです。

断片的な映像から登場人物それぞれの関係性を
少しずつ理解していけるように話が進んでいって
そこに各人の思惑も分かるように演出されていて。

関東大震災が起きてから数日間の出来事について
あえて日付の文字だけのシーンを挟み込んで
時々刻々と各人の意識や行動が変化する様子があって。

その辺にもありそうなローカルコミュニティーのなかで
意図的に情報操作しようと流されたフェイクニュースに
飲み込まれていく人たちの様子は怖ろしかったですね。

それは決して100年前だから起きたことではなく
今の世界情勢のなかでも起きうることだと思いますし
嫌だけど明日は我が身ということもあるかも知れません。

ネットではフェイクニュースが毎日飛び交っていて
それを信じたい人はすっかり洗脳されてしまうし
他の人も巻き込まれて洗脳されているやもしれません。

見終わったあとにズッシリとした重さが残りますが
流言飛語に惑わされるとこういう悲劇が起きうることを
自分ごととして気づくためにもオススメの映画でした。