ご事情によりお預かりしたお骨を

2023年10月10日(火)

231010
時どき行政書士さんや司法書士さんに頼まれて
一定期間お寺でお骨を預かることがありまして
今日は書士さんがお骨を受け取りに来られました。

亡くなられた方にもご関係のあるご親族にも
いろいろなご事情や想いがそれぞれにあるらしく
誰にもお骨を預かってもらえなかったんですね。

死後の諸々の事務仕事がようやく整ったので
いろいろな関係者の同意や承諾なども済ませて
書士さんが納骨を代行されるということでした。

納骨を受け入れてもらう墓所の決まりにより
骨壺から出して納めることになっているので
持参されたサラシにお骨を移して封をしました。

誰も身寄りがないと言っておられた人であっても
丁寧に記録を調べて遠縁の親戚筋を探してたどって
わずかな遺産の行方が決まるのを待つこともあるし。

今回のように諸事情で家族の縁が途絶えてしまって
葬儀でも火葬でも手を合わせに来てもらうことなく
遺骨の納骨先が決まるまで預かることもあります。

いずれにしてもお寺でお預かりしている期間は
お経やお念仏の声がする場所にお預かりするので
書士さんも安心して預けていられたとのことでした。

また何かあってご親族もご親戚も引き受けない場合は
お骨の行方が決まるまでお寺で預かってもらえますか
と尋ねられたので構わないですよとお答えしました。

できればこういうご縁がないのが一番なんですけどね。