コテンラジオで世界とつながっていく
2023年10月6日(金)
広島へ投下された原子爆弾の被害状況について
ニューヨーカー誌で『ヒロシマ』という記事を書いて
惨状を届けたジャーナリストのジョン・ハーシーさん。
そのお孫さんで写真家のキャノン・ハーシーさんと
9年前のワークショップでご縁をいただいてから
今でも時どきキャノンさんがお寺に来てくれます。
先ごろキャノンさんがまたお寺を訪ねてきて
プロデューサーのエリザベス・ベントレーさんが
取り組んでいる映画の取材に協力して欲しいと頼まれました。
そのエリザベスさんが通訳兼ガイドのタシロさんを伴って
『ヒロシマ』の取材に協力していた谷本清牧師について
知りたいことがあるので話を聞きたいとお寺に来られました。
エリザベスさんは谷本牧師の未公開手記を読んで感動し
映画『What Did Us』をつくるための脚本を執筆中で
手記の中身をもっと詳しく理解したいのだそうです。
谷本牧師はどのような世界を生きていた人物であり
どのような考えで手記の中にある行動をしたのか
ということをなるべく本質的に捉えたいということです。
そのため当時の広島の宗教的な信仰面であったり
当時の日本社会で育った人の考え方であったり
仏教的な思考体系を教えて欲しいということでした。
エリザベスさんの質問に英語でうまく答えきれないので
タシロさんに通訳してもらう英語の細かなニュアンスを
私の感覚で時どき修正してもらいながら答えていきました。
でももしエリザベスさんと会うのが2年前だったら
今回のようにしっかり質問に答えられなかったと思います。
というのはコテンラジオを聴いていなかったからです。
コテンラジオを聴き続けて世界の歴史的な流れについても
世界の社会の変遷についても解像度が格段に高まって
体系的な理解ができているから質問に答えられました。
もちろん仏教的なことについては佐々木閑先生の
YouTubeチャンネルによるところもとても大きいです。
その点でも2年前は今ほど答えられなかったでしょう。
でも何よりもコテンラジオを愛聴し続けてきたおかげで
アメリカのディレクターと歴史的な出来事について
その背景や根元的な社会変化から話すことができました。
また「私も世界史で習った点と点がたくさん繋がっていったのが
とても衝撃的でしたし歴史って面白いんだと感動しました!」
という嬉しい言葉を通訳のタシロさんからもいただきました。
コテンラジオのおかげでエリザベスさんが求めていた
谷本牧師の理解の解像度を高めたいという要望にも
しっかりと応えることができたのは嬉しいことでした。
なので是非ともコテンラジオを聴いてみてください。
必ずいま生きている世界をみる解像度が高まりますし
豊かな人生を深く味わうことにもつながります!