大蔵経と因と果の話からの学び
2023年9月27日(水)
浄土宗の中四国地区のお坊さん研修会に参加しています。
島根県西部の石見地区にある浜田市が研修会場でして
浜田駅近くのホテルの広間で講義を拝聴しました。
お昼をまたいで行われた1コマ目は今年3月に
地元広島での研修会でも拝聴した講師先生による
近世以降の浄土宗と大蔵経の出版についての話でした。
普段お世話になっているネット上の大正新脩大蔵経が
江戸中期の忍徴上人が始めた大蔵経の対校本を原点とした
系譜にあるというのは認識できていなかったので驚きでした。
高麗版大蔵経と黄檗版大蔵経を対校しようと思ったのは
それだけを読み込んでいて必要に迫られたからだと思うと
全く紐解ききれていない自分の不勉強さを恥じ入りますね。
このたびの浄土宗開宗850年を記念して行われる
徳川家康寄進の宋思渓版と元杭州版と高麗版の三大蔵が
デジタルアーカイブで公開予定なってすごいことなんですよね。
そのおかげで世界中の人が無償で参照できるようになることも
既に大正新脩大蔵経のデジタルデータが無料公開されているのも
実は浄土宗って太っ腹なんですよという話には大いに納得しました。
続いての2コマ目は6月に下関で拝聴した講義の続編で
熱量の高い講師による因分可説と果分不可説についての話は
とても示唆深い内容でいろいろと考えさせられました。
夜の親睦の席では講師の先生方に質問させていただき
講義のなかで湧いてきた疑問に答えていただけたので
さらにまた学びを深めることができて有り難かったです。
2コマ目の話はまだ半分だけで明朝に続きがあるので
残り半分の話からどんな気づきをいただけるのか楽しみです。