本堂の椅子を高い座面にします

幼いころ本堂には座布団しかなかったのですが
高校のころに和室用の座面が低い椅子を導入して
お寺なのに椅子って不思議な感じがしたものです。

ビルのお寺で本堂の天井が高くないこともあり
座面までが一番低い27cmの椅子を選んでいて
今まで本堂で３０年以上使い続けてきています。

２０年ほど前に私がお寺に戻ってきたころには
椅子を喜ぶ方が増え始めてきていたのですが
今ではもう座布団を出すことがなくなりました。

このところ本堂の椅子が座面が低すぎるために
一度座ったら立ちあがれなくなる方がいらしたり
腰を下ろすことすら難しい方が増えてきました。

ということで本堂に座面がもっと高い椅子を
導入しようとサンプルの椅子を持ってきてもらい
高さや座面の広さなどをいろいろと試しました。

書院は高さ70cmの机に座面43cmの椅子という
一般的な高さの机と椅子の組み合わせですが
実は本堂には高さ65cmの机があるんですね。

写経会をはじめるとき少し低い机がよいと聞き
和机サイズを特注してつくってもらったのが
３０年以上も前で今でも現役で使っています。

和机に合うよう新製品として登場したばかりの
座面38cmの椅子も一緒に持ってきてもらったら
本堂には新製品の椅子の高さがピッタリでした。

画像の前列右端が今ある座面27cmの椅子で
右から２番目が60cm机用の36cmの椅子で
右から３番目が65cm机用の38cmの椅子です。

前列左側２脚が70cm机用の43cmの椅子で
他にも座面素材や形が違うものを座り比べると
座り心地や立ちやすさが違うのが面白かったです。

来月上旬には本堂の椅子が新しくなるので
足腰に不安がある方でもお寺へのお参りが
今までより楽になるというお知らせでした。