佐々木閑先生に釈迦と阿弥陀の話を聴く 2023年9月14日(木) 講習会で佐々木閑先生の講義を拝聴しました。地元の浄土宗のお坊さんが集う講習会で講題は「ブッダの教えから見る日本仏教のあり方」でした。 はじめに書かれていたのが「幸福とはなにか」で仏教の目指す幸福は世間的な幸福ではないと始まり欲望を持たない状態を目指す意味について説かれて。 生きものは生存するために欲望を持っているのでそのためにどのように外界に抗うのかという話と仏教が語るこの世の真の姿についての対比を語られて。 世間的な価値観では生きていけないと思い至って欲望を捨てることを自ら求める道とされた釈迦の根本を日本の仏教でどのように求めていくかという話でした。 今回のキーワードの一つは「出家」と「我」でしてお葬式の話や善と悪とか自死についても触れながら世間一般と釈迦仏教の違いについてお話くださいました。 仏教は世界中の人を幸せにするための教えではないから仏教は求めてくる人を待つ宗教という話をいただいたうえで現代は必要とする人に届けるのも大切だと力説されました。 釈迦の教えと阿弥陀仏信仰は両立できるという話を先生から改めて伺えたことも今回の要点の一つでして護られているという想いを大事にしたいと確認できました。 佐々木閑先生を講師に招かれた企画担当の皆さまのおかげで3時間の貴重な講義をありがたく拝聴いたしました。 シェア Tweet