樹木葬というお墓を選んだら
2023年9月8日(金)
お寺にお参りへ来られた方がおっしゃるには
少し前に知人が申し込んだ墓園の樹木葬では
13年後に出されると聞いて驚いたそうです。
そんなに短かい期間しか納めてもらえないと
お参りできなくなったとき困るんじゃないか
あとで後悔するんじゃないかと思ったそうです。
実は樹木葬といっても木が植えてある周りに
縦穴を掘って骨壺を納めた上に石版を置いて
文字や絵などを石版に彫っている小さなお墓です。
昔ながらのお墓を建てて納骨するのに比べて
圧倒的に費用も抑えられるのが大きな魅力で
掃除や草取りのお世話が不要なのも魅力のようです。
使用期限がきたら石版の下の骨壺を取り出して
合同のお墓に遺骨を移すことになっているので
墓じまいの負担がないのも好まれているようです。
そして何より「樹木葬」という言葉のイメージが
なんとなく豊かな緑の木々の下に埋葬されて
自然にかえっていくように感じさせるんですね。
でも実際には自然豊かな霊園という訳ではなくて
住宅街の近くや市街地の一角に霊園があるので
使う石を最小限にした小さなお墓という感じです。
子や孫や友人など後からお墓参りする人がなければ
墓じまいを心配しなくていいお墓は助かるでしょうし
それで構わないという方には良いのかも知れません。
ただしお子さまや後継ぎがいらっしゃる場合は
次世代の方にも一度は相談してから決めないと
今回のように思う方もおられるかも知れません。
お墓を決めるときは周りのご家族やご親戚にも
ひとこと声を掛けて自分の想いを伝えたうえで
最終的にどうするか決めるほうがいいと思います。