気になるのは後で何かあったとき

2023年6月24日(土)

230624
このごろお坊さんにお葬式をしてもらわないで
宗教的な儀式をしないで火葬だけで済ませました
というお別れをしたという話をけっこう聞きます。

故人の遺志だとかご家族の想いがそこにあるのでしょうが
面倒なことや煩わしいことを少しでも減らしたいだとか
残される人に迷惑を掛けたくないということもあるでしょう。

でももしも後に残される家族や子や孫のことを想っているのなら
お坊さんによる仏式に限らず神道でもキリストでもイスラムでも
何かしら宗教的な儀式としてお葬式をしてもらう方がいいと思います。

自分自身や大切な家族に病気や事故や何かしら大変なことがあったとき
もしご先祖さまのご供養をきちんとしていなかったということがあると
誰かに何か言われたり自分でふと思ったときにとても気になってしまいます。

少し前から家族に良くないことが続いていることで自分も心が弱っていて
前から気になっていたけどずっとそのままにしていたことがあるので
ご供養を頼みたいという連絡が入ってすぐお寺にお越しになりました。

30年前にチラッと聞いた話だしご本人に直接関わらないそうですが
もしご供養も何もしないままになっていたら申し訳ないと思いつつも
30年が過ぎた今ごろになってもしかしてと気になったのだそうです。

ご供養の後でホッとしたお顔だったのでお気持ちの変化を尋ねると
状況は変わらないとしても自分がずっと引け目に感じていたモヤモヤが
ようやく手放せたような気していることに安堵しているということでした。

ずっと気がかりだったことをこのタイミングで手放せたことで
これまで開かなかった道の方向に進んで行けるようになれるので
自分が好きになれたり人生が変わったりすることってあるんですよね。

儀式には大きな力があるので人生の節目にはいろんな儀式をします。
大切な人のときも小さな命でもあっても命を終えてお別れするときは
なるべく宗教的な儀式に則ったお別れの儀式をされることをお勧めします。