これからはお仏壇があるので

お仏壇の開眼を頼まれてお宅へ伺いました。
ネット検索で浄土宗のお寺を探されていて
ホームページを見て電話してこられました。

お母さまが逝去された息子さまのご依頼で
息子さまは関西に住んでおられるのですが
広島のご実家にお仏壇をお迎えされました。

そのお母さまは自分の実家の菩提寺さまに
お葬式をして頼むと言われておられたので
遺志に順ってお葬式をしてもらわれました。

でもお葬式のあと四十九日法要が済んだら
お寺との付き合いは終わりにして欲しいと
ご主人と息子さまに託されていたそうです。

というわけでお父さまの暮らすご実家から
近そうで良さそうなお寺を探されたらしく
今回お仏壇開眼を頼んだということでした。

おつとめのあとでいろいろとお話を伺うと
お父さまが定年を迎えて社宅を離れてから
この家にご夫婦で引っ越されてきています。

そのため息子さんには実家に帰ってきても
自分の部屋も荷物もなくて戻った気がせず
どこか親戚のお宅に寄った感じだそうです。

とはいえこれからは新しいお仏壇があって
お母さまのお位牌を拝んで手を合わせると
前より戻った気がするようになるでしょう。

今度からは帰ったらお仏壇がありますので。