あいまいな喪失にあったときは
2021年12月15日(水)
営業のお仕事をされている方に伺った話です。
先日お取引先のご主人が亡くなられたけれど
お葬式にお参りすることができませんでした。
ご家族だけでお葬式を執り行われたらしくて
奥さまやお子さまたちと面識がなかったので
後日お悔やみに伺うこともできませんでした。
ずっと昔からお世話になっていた方だったし
何かと可愛がってくださったご恩があるけど
何もできないままのお別れになったのだ、と。
何もできなくてあいまいなお別れになったら
モヤモヤした気持ちだけずっと後に残ります。
こういうことが最近とても増えたと思います。
仕事の同僚や何かしらの仲間たちで集まって
亡き方を偲ぶお別れの場が持てるようならば
お葬式代わりに偲ぶ会をすることができます。
でも今回は一緒に偲んで語り合える人たちが
いらっしゃらないのでモヤモヤが晴れません。
そこでご自宅でできる別の方法を伝えました。
亡き方のためにお花とかお菓子やお酒などを
ご自宅のお仏壇の前に用意してお供えをして
その方を想い手を合わせてみてください、と。
お宅やお墓にお参りすることができなくても
自分の中で納得できる形でお別れする場面を
つくるという代替案を試すのもいいでしょう。
コロナ禍で身内だけの小さなお葬式が増えて
喪中の葉書でご逝去を知ることが増えました。
今できる形でのご供養で想いは届きますから。