無理のない範囲でしっかりと

2021年9月10日(金)

210910
葬儀社さんが本堂と書院とを下見したいと
お寺を訪ねてこられたのでご案内しました。
お寺での葬儀の見積もりを頼まれたので、と。

ご案内しているときに何か言いづらそうな様子なので
事情を尋ねたところとても言いづらそうにしながら
「お寺へお連れしてからの直葬ってありますか」と。

残される人たちに迷惑をかけたくないという想いが強くて
あまり手間やお金のかからない葬送が好まれるようですが
個人的には予算の範囲内で盛大にされる方がいいと思います。

お布施にしてもお葬儀の費用にしても無理する必要はありませんが
予算を抑えるのを優先して「安く済んだ」と感じるようでは
大切な方なのに丁重にご供養しなかったと思ってしまうでしょう。

言葉のイメージから、いわゆる「お葬式」より「家族葬」を選んでも
実際にはどちらも費用的にはそれほど差がない場合が多かったり
ご家族ご親族以外の人のご参列が大勢いらっしゃることも結構あります。

ちなみにお寺とご縁がある方である限りお寺でお預かりしている間に
特にご要望がなくても枕経とお葬儀は何らかの形で執り行いますし
喪主さまや有縁の皆さまにはその旨をご説明します、と伝えました。

「自分の時は最低限でいい」というのはご本人は満足かもしれませんが
ご家族ご親族には本人の希望に沿わないといけないのが辛いこともあるので
「無理のない範囲で思うようにやっていいよ」と言うことをおすすめします。