思い出のお話からつながる記憶

2021年8月18日(水)

210818
外回り先で久しぶりにお顔を拝見した方に呼び止められ
「お宅でされるこれは喜多流ですか」と尋ねられました。
見るとお寺で稽古されている謡曲仕舞の発表会の案内でした。

昔から私のお寺は謡曲や仕舞のお稽古に使っていただいていて
観世流の集杉会さんと喜多流の大島会さんがいらして
お手持ちの案内は観世流の集杉会さんのものでした。

実はこの方、ご実家が私のお寺の近くなのですが
お父さまが喜多流の謡曲を習っておられたらしく
お正月には必ず「高砂」を謡っていらしたそうです。

ふと思い出したのは私の祖母の記憶でした。
祖母も大島会さんで謡曲や仕舞をお稽古していたので
同じく「高砂」を謡わないとお正月が始まりませんでした。

ご縁はいろんなところでつながっていくのですが
やはり会って話をする中で育まれていくと感じています。
コロナ感染が拡大中で心配ですがご縁を大切にしたいと思います。