ご縁がないように思われる人たちにも

2021年7月2日(金)

210702
毎年7月にご自宅で施餓鬼を頼まれるお宅があります。
いつもお仏壇の前に餓鬼さんへ施す食事を用意してあり
施餓鬼のおつとめの中で供養するお作法をしています。

私がお寺に戻ったばかりのころお祖母さんが開口一番に
「餓鬼さんが待ってるから供養してやってください」
とおっしゃった言葉が今でも耳の底にこびりついています。

お寺でもお施餓鬼の法要をおつとめしていますが
先祖供養という側面がどうしても強くなりがちです。
だから「餓鬼さんのために」という言葉にハッとなったのです。

自分とは直接ご縁がないように思われる人たちに対しても
何かしら手を差し伸べ施しをするよう心懸けられているか。
毎年この餓鬼さんへの食事の前で自分へ問い直しています。