美しい光景と悲哀に満ちた人生と

2021年4月20日(火)

210420
ちょっと時間がとれたので映画館に足を運びました。
原作のサブタイトル「漂流する高齢労働者たち」に惹かれて
何となくこれかなと思って選んだ「ノマドランド」です。

空席の都合で前のほうに座ったのは大正解でした。
横長の画面の端から端まで広がっている地平線。
アメリカ西部の大自然に没入することができました。

大自然の中でキャンピングカーでノマド生活というと
あこがれるような魅惑的な響きに聞こえるのですが
描かれているのは全くそんなことはない世界でした。

主人公のファーンはたくさんのグリーフを抱えていて
行く先々で人の温もりにも触れていくのですが
心の揺れにもがいてあがいて生きていました。

この映画から何を感じて何を受け取るのかは
人によってさまざま違ってくるだろうと思います。
観たよという人と語り合いたくなる作品です。