住み慣れた地のそばで

2020年10月17日(土)

201017
ご自宅での四十九日法要から納骨にご一緒しました。
元は関西ご出身で仕事で全国を巡った最後が広島でした。
後継ぎがおられず関東の弟さまが面倒を看ていらっしゃいます。

ご結婚されたとき奥さまの家に入って継がれていらして
奥さまは先に逝去され隣県の菩提寺に納骨されていましたが
菩提寺に相談して墓じまいされて骨壺を持って来られていました。

このたびご夫婦で入れる合同のお墓に一緒に納骨されました。
弟さまにはお墓参りするにはとても遠くなってしまうのですが
長年お住まいの広島だったらご近所の皆さまもお参りできます。

というのもご夫婦とも地域のお世話を熱心になさっていて
ご近所の皆さまと大変仲良くしていらっしゃったこともあって
お葬式にも今日のご法事にも納骨にも地域の方が同席されていました。

いま墓じまいすることが何かと話題になることが多くて
ずっとお住まいだった地域から改葬して遠方に移されたりしています。
でも必ずしも遠くまで移していかなくてもいいんじゃないかと思います。

今日の納骨では骨壺から遺骨を晒に移しての納骨でした。
ご親族には遠くても地域でご縁のあった方には近い場所です。
お住まいだった地に合同で納められるのもいいものだと思います。

「お寺の中にあるお墓に入れてもらうんが一番じゃけども
こういうお墓にしたら面倒もかけんからええかも知れんのぉ」
一緒にお参りくださっていた地域の方がボソッとおっしゃいました。

その地で生まれその地で育ちその地で暮らしその地で亡くなって
そしてその地に納骨された方がある日遠くへと改葬されていく…
その地でみんなと一緒に入るお墓がもっと増えてもいいなと思いました。