後から気づいて恩を知る

2020年10月13日(火)

201013
厳しく育てられるのは子どもの頃には嫌なものです。
ご法事をおつとめした喪主さまにはお母さんが2人いらっしゃいまして
母方の親戚筋の養子に入って義母さまの家で暮らすようになられました。

義母さまは祖母くらいの年齢で何かにつけて厳しい方だったそうです。
日頃の生活態度だけでなく交友関係にも口を挟まれていらしたので
高校生のころはとても煩わしくて閉口した思い出がたくさんある、と。

でも今では厳しくされた思い出が有り難く感じられるそうです。
社会に出ていろんな経験をしてから親の厳しさの恩を知るものですねと
ご法事のあとお茶をよばれていたときに聞かせてくださいました。

平和大通りの緑地帯では咲き始めた金木犀の花が香っていました。
金色の花はパッと眼に映るようなあでやかさではありませんが
芳しい香りは通り過ぎゆくときに確かに存在にを気づかされますね。