心が決まったらどうぞ

2020年8月25日(火)

200825
「英語でいけばな」という札を添えた活け花アレンジがありました。
小振りな向日葵と深紅の鶏頭が一緒に活けられていてステキな雰囲気です。
秋の鶏頭より晩夏の向日葵のほうが強そうでまさに「いま」を感じます。

今年の夏はお墓参りに帰省するのを控えたという声をよく聞きました。
里帰りすると周りにもご実家にも迷惑になりそうだと遠慮された方もあれば
ご法事や初盆などがあったけど向こうから止められたという方もおられました。

そんな状況の中で納骨をどうしたものかというご相談がありました。
四十九日と初盆を済ませたけどいつのタイミングで納骨しなければならないのか、と。
遠方なので皆さんで行くと迷惑になりそうだから自分一人で行くべきだろうか、とも。

納骨のタイミングは必ずしも四十九日で済まさないといけないとは限りません。
このあたりでは慣習的には四十九日の後に納骨される方が多いというだけです。
手元から離したくない方には心が決まったらどうぞと申しあげています。

そんなことを申しあげたら「そう聞いて少し安堵しました」とおっしゃいました。
コロナの影響もあるのでもうしばらくお仏壇前に置いて手を合わせたいそうです。
故人さまも「いま」はもう少しおそばで思っていらっしゃるのかも知れませんね。