「墓じまい」しなくてもいいかもしれない
2020年7月30日(木)
昨日の一時豪雨と轟く雷鳴で梅雨が明けたかのような晴天です。
夏が本格到来のような暑気初日にいきなりの夕立もありました。
高温多湿の蒸し蒸しの中でマスクして話をするのは辛いですね。
先日のご法事が終わったあとお施主さまから質問を受けたところ
ご参列のご親戚から続々と「ちょっと聴きたいのですが」の嵐に。
遠方に残るお墓があって後をみる人もなくてどうしたものか、と。
多様な場面で「墓じまい」という言葉が飛び交っているために
一旦はお墓を移しも次世代は遠方だから状況は変わらないのに
その場しのぎでも一先ずどうにかしないといけない気になるようです。
戦前は今以上に世界中に人が移り住んでいかれていたものですが
今のようにお墓を無理に引っ越されることは少なかったように思います。
また当時の墓石は雨垂れと経年によりお墓も自然に戻ることが多かったですし。
広島のお墓が世代が変わって大阪に移って次世代は東京へ引っ越して・・・
会ったこともなくて顔もわからないご先祖さまがお墓と一緒に移住させられる。。。
そうしたことを思うとお墓は動かさずに自然に戻していく選択肢も有りだと思います。
粗末に遺棄するのではなく丁寧に最後のご供養をして自然に戻していく
そういう考え方も選択肢に入れて多様なお墓の行く末を考えてみてください。
そんなご提案を申しあげたら「へぇ〜」と感心していらっしゃいました。
いまの火葬は遺骨をほどよく残すように調整されていますが全て燃やし尽くすとか
最初から土に還せるようなご遺体の送り方が広まるのはそんなに遠くないかも知れません。