風もないのに舞い散るかのような

縁あって菩提寺が遠方の方のお葬儀をおつとめしました。
大正10年のお生まれなので数え年が百でいらっしゃいます。
私の祖母も同じ年の生まれだったので他人なのに他人じゃないようで。

喪主の息子さんご夫婦がとても良さそうな雰囲気でいらして。
控室でいろいろお話を伺っているのも初対面ではないかのようで。
お孫さん曾孫さんたちが涙をぬぐいながら見送られるのも温かくて。

家族に囲まれて別れを惜しまれながらのお葬儀にジンときました。
満開の花が風もないのにハラリと舞い散るかのような最期の刻。
こうしたお葬儀にご縁をいただくのは本当に尊く有り難いです。