慰霊碑の形は滅しても想いは

2020年1月24日(金)

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企業さまから会社に安置されていた碑をお預かりしました。
広島にあった営業所が閉じられることになったそうでして。
手放さなければならないので最後にご供養して欲しい、と。

昭和20年8月6日の原爆死没者のお名前が記されていまして。
そのまま廃棄する訳にはいかないので、と頼まれました。
というのも原爆から50年を迎えたとき慰霊法要を師僧が勤めたとか。

なぜその時の慰霊法要を頼まれたのかは誰もわからないようですが。
これも何かに導かれてのご縁でしょうからお引き受けをしまして。
ご本尊さまの前で最後の慰霊と魂抜きの閉眼をお勤めしました。

形としての慰霊碑が滅していくことは避けられませんが。
碑の建立を志された想いは滅することがありませんように。
と願いながら心よりお念仏申しあげました。