サイエンスカフェを縁として考える
2019年12月20日(金)
昨夜はハチドリ舎でのサイエンスカフェに参加してきました。
主催者の安藤泰至先生をお坊さんの大河内さんから紹介いただいたご縁でして。
「デザイナーベビー」を考える、というテーマで基調講演2つと全体トークでした。
粥川準二さんのゲノム編集についての話は途中からになりましたが。
児玉真美さんの子どもをデザインする親たちの話はしっかり拝聴しました。
「親はどこまで子どものことを決めてよいのか?」は難しい課題ですね。
全体トークの自己紹介では仏教に触れてお釈迦さまの話をしました。
人の尊さは生まれで決まるのではなくて生き方によるというお言葉です。
ゲノム編集されて生まれることは現代版の「生まれで決まる」状況をつくることに繋がります。
一方で生きている人のゲノム編集は死を先延ばしする可能性が限りなく膨らみます。
細胞分裂の限界まで死ねなくなったり限界日時が明確に宣告されるようになったりするかもしれません。
そうしたら迫り来る死苦が今とは違う形でさらに凄まじい苦に感じるようになることもあるでしょう。
サイエンスカフェが終わってからも色々と自分の中で考えることがありました。
医療技術の革新は死の時期を選ばねばならない苦を突きつけるのではないかということ。
そしていまは未だ想像すらできない壮絶な新たな苦を次々とつくり出すのではないかということ。
現代の諸問題を新たに触れることで今まで知らなかった世界の一端を知ることができました。
まだ想像したことがなかった状況もあれこれと考える機会も持つことができました。
ぜひまたサイエンスカフェの続編を開催してもらいたいと思っています。