過去と未来と今とが交錯して
2019年11月13日(水)
映画館でただ観ただけで終わったら今のようにはなっていなかったでしょう。
昨日観てきた「マチネの終わりに」という映画の話です。
冒頭に出てきた主人公のひとり蒔野聡史のセリフが効いてきています。
「変えられるのは未来だけだと思い込んでいるけど未来は常に過去を変えている」
過去が今を変えて今が未来を変えるのはよくある話ですけど。
未来が今を変えて更には過去をも変えていくというのは面白い視点です。
時の流れは過去から未来へと流れていくだけでしかなくて。
今というのは過去から未来へと向かう最先端の瞬間であって。
未来から過去へと戻ることは今のところできる人がいなくて。
でも記憶や追憶の中では誰でも自在に時を遡ることができて。
過去のある瞬間の想いを未来に起きることが塗り替えることもあって。
それは良いほうにも悪いほうにもどちらにも塗り替えることがある。
まぁ良いとか悪いというのは今の自分が下す評価ですから。
未来の自分は今の自分とは違う評価を下すかもしれなくて。
というかそもそも評価を下す必要などなかったりするのですが。
ともかく一度しか観ていませんが振り返るほどに味わいが増してきています。
正確には昨夜のブログを書き始めたところから始まった気がします。
映画だけでなく原作の小説を読んだほうがもっと面白くなりそうです。