お役目をつとめ終えたら

2019年11月8日(金)

191108
山間にある火葬場へ喪主さま方と一緒に参りました。
ずっと毎月お宅へご廻向に伺っていたお檀家さまとのお別れです。
突然に訃報の知らせを受けたときには信じられなくて驚きました。

お通夜のとき二人の娘さんたちから相談を受けていました。
親御さまがご自宅に残されたお仏壇をどうしたものか悩んでいらして。
そのままにできないのでお仏壇をお廃止しても差し支えないものかどうか、と。

心がお決まりになった時はお宅へ伺って閉眼のおつとめをする旨を申しあげました。
お仏壇を閉眼してもお寺の納骨仏壇にお参りされれば大丈夫です、と申し添えて。
お二人ともご安心なされたようで「よろしくお願いします」と仰いました。

お二人のどちらかが引き継がれたとしても後には次の世代に先送りすることになります。
開眼をしたお仏壇もそのお役目をつとめ終えたら閉眼されるのは避けられないことです。
諸行無常の世では形あるもの全ていつか形がなくなっていく定めですので。