お戒名を誰から授けてもらうのか

2019年10月19日(土)

191019
ご遠方にいらっしゃる檀信徒さんの訃報を受けました。
しばらく前に広島を離れて息子さんのお近くに引っ越されていました。
お葬儀は地元で執り行うので四十九日と納骨をお願いしたい、ということです。

お葬儀については特に関わって欲しくなさそうな感じの口調が気になりまして。
「ところでお戒名は・・・」と話し始めたら「こちらでもらうので大丈夫です」と即答され。
「こちらのお寺からお授けしますよ」と申しあげると何だか戸惑われた感じに。

電話口の向こうで何か話をされていたのですが「しばらく待ってください、相談しますから」となりました。
電話を切ってお待ちしていたら再びかかってきて「先ほどの戒名についてですが・・・」と。
いろいろ話していった結果「ではお願いします」と仰っていただきました。

これまでお寺とご縁のあった檀信徒さんには特別な事情がない限り皆さんにお戒名をお授けしています。
お葬儀の導師をつとめる場合はもちろんですが諸事情でお葬儀に伺えない場合でもお授けしてきています。
お寺とご縁のある方でしたらどこでも馳せ参じてお葬儀をつとめますしお戒名をお授けいたします。

逆に私がお葬儀を頼まれた場合には、最初にいくつか菩提寺さまについてお尋ねしています。
菩提寺さまがあるのか、そこに来てもらわないのか、お戒名を授からないのか、納骨は菩提寺さまなのか、などなど。
特別なご事情やご希望がある場合でなければ、菩提寺さまからお戒名をお授かりされるよう申しあげます。

今回はどのようなご事情から最初はお断りになったのか今はまだ分かりません。
もしかして・・・と感じていることがない訳ではないのですが。
次に四十九日法要でいらした時に差し障りなければご事情を伺ってみようかと思います。