夕陽の沈みゆく先に向かって想うのは

2019年9月10日(火)

190910
関東に深い爪痕を残していった台風の影響なのでしょうか。
昨日も今日も真夏に戻ったような酷暑と猛烈な湿気でした。
日中に陽が射すところを歩くのは身体に負担が大き過ぎました。

そんな中でもお寺にお参りくださった方がいらっしゃいました。
3年前のご葬儀で送られたご遺骨をそろそろ納骨しなければと思われてのことです。
お寺の納骨堂についてご説明して見学されたところで心を決められました。

ご遺骨を手元に置いておきたい気持ちよりも安置する場所を決めたい気持ちが勝ったそうです。
いつまで元気でいられるのかご自身のお身体のお具合もご心配されていらっしゃいました。
人によって1年の過ぎゆく速さも違えば時間の過ぎゆく重みも違うのだと感じています。

夕陽が沈むころ西の空に燃えるような夕焼け雲が浮かんでいました。
陽が沈んでいった先に阿弥陀さまの極楽浄土がある、とお経に説かれています。
一日が過ぎるごとにお浄土へ参らせていただく日が一日やって来ています。

その瞬間が訪れるまで自分には何ができるのだろうかと自問しながら眺めました。