受け継いできたモノを手放す潮時

2019年8月3日(土)

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昨日は一年で一番大きな盆施餓鬼法要をお勤めしました。
盆施餓鬼法要は先々代が住職になった戦後の最初期から最も長く続いています。
そのためこの盆施餓鬼法要だけは二階講堂でないとお参りの方が入りきれないのです。

その先々代が手がけた手作りの荘厳飾りが内陣にまだ残されています。
大切に受け継いできた施餓鬼のための五色の五如来幡と4枚の偈文の幡です。
ところが五如来幡は数十年もの歳月を重ねると色褪せが激しくなってきました。

とても残念なのですが新しい幡に遣り替えないとみすぼらしくなってきました。
先々代の美しい字がお祀りできなくなるのは寂しいですがさすがに潮時です。
でも4枚の偈文の幡はまだ現役続行できるので今後も大切に使っていきたいと思います。

受け継いできたモノを手放す潮時がきてしまったことは何とも寂しいものです。
私も後代の人たちに大切にしてもらえるようなモノを遺せるだろうかと自問しています。