堆肥葬を選べるようになるか? 2019年6月27日(木) お葬儀の中では火葬の火をつける作法を執り行っています。極楽浄土へ導く法語を授けて炬火(たいまつ)で荼毘に付していまして。その起源はお釈迦さまの父・浄飯王さまの葬送の故事に基づきます。 先月21日に米国ワシントン州では遺体の堆肥化とアルカリ加水分解を認める法案が成立しました。埋葬や火葬の他に「遺体を『有機還元』と『加水分解』というプロセスでも処理することを認める」というもので。2020年5月1日から再利用可能な六角形型のコンポスターの中で遺体を堆肥化する「堆肥葬」が可能になるようです。 大自然の中で命を終えることがあったら肉体は微生物などに分解されても骨だけは遺されるものですが。様々な記事を読んでみたところ堆肥葬では遺骨も分解されて肥料となってしまうようでして。肥料となった土の一部は遺族が手にすることができて持ち帰ることができるようです。 自然にかえりたいとか樹のそばに埋葬されたいなどと希望されるご当人には選択肢が増えるかも知れません。何年後かには堆肥葬が選べて堆肥葬場でお見送りするというようなご時世が来るだろうか・・・自然豊かな場所にある火葬場で炉前のお見送りを終えた帰り道にふと思ったのでした。 シェア Tweet