何気ない日常の有り難さを

2019年6月4日(火)

190604
ひとたび開いた美しい花は必ず散る日を迎えます。
人として生まれた命もいつかは最期の刻がきます。
その瞬間は誰も全く想像できない場合もあります。

真夜中に救急搬送されてそのまま亡くなられた方がいらっしゃいました。
「家の中がまだあの時のままで、この後どうしたらいいかわからなくて」
病院に付き添われたご遺族の方が葬儀式の席でポロッと漏らされました。

あるお宅で可憐な白い花が規則正しく並んで咲いていました。
まだ花開いたばかりで咲きかけの若いウツギの花を見た瞬間でした。

年を重ねる中で何気ない日常の有り難さを大切にしているか・・・
ご遺族の言葉を思い出して人の命も限りあることを忘れていないかと問われた気がしました。