崇徳院の歌のように

2019年5月31日(金)

190531
むかし浄土宗は東西というか二つに分かれていたのが合同して一つに戻ったそうです。
組織が分裂する例は数多あっても分裂した組織が再び一緒になるのは珍しいことでしょう。
合同への過程では並々ならぬ艱難辛苦があったでしょう、本当に素晴らしいことだと思います。

いろいろな要因が重なり合ってさまざまな結果が生じることはわかっています。
とはいえどうしてそうなってしまったのかと思うことはあるものでして。
同じ仲間が袂を分かつのも因あっての果なのでしょうから如何ともし難いでしょうね。

当人たちどうしはそれでも構わないとしても周りで関与する身には当惑だらけだったり。
なにかをしようと思ってもどちらも誘いづらくなってしまうことがあったり。
どちらでも似たようなことを試みているためにどちらにも顔を出すことになってしまったり。

なんとも勿体なくて仕方が無いかぎりで、どうにか再び袖触れ合うようになって欲しいですね。
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あわむとぞ思ふ
崇徳院の恋の歌のように分かれた仲間どうしもいつか合流してもらいたいと願っています。