家の後継ぎを悩む親と個で生きる子の狭間で

2019年3月30日(土)

190330
実家を出て大学で学び就職して親元を離れて働いているお子さま。
そうしたお子さまが家の後継ぎという考えをお持ちではなさそうで。
親御さんがお住まいの家やお墓をどうしたものかという悩みは多いですね。

お子さまは家よりも個を優先して生きていらっしゃるようでして。
実家から遠くに離れていらっしゃるお子さまであれば尚更です。
でも親御さんは年を重ねるほどに自分が亡くなった後のことを心配されています。

親御さんがご心配されていらっしゃるお気持ちはとてもよくわかります。
一方でお子さまが気にしたくないと感じられるのもわからないではありません。
どうなっていくのだろうかと悩んでみたところで折り合えるのかどうかわかりません。

次の世代に継いでいただけてもその先がどうなるのかは全く予想できません。
人口が減っていきつつあるということは家もお墓も減っていくわけでして。
平成の世もあと少しで終わりになり新しい時代の幕があがることになります。

街並みが一変した地区のお宅にある家の前に紅色のマンサクの花が咲いていました。
命ある限り季節が巡ってきたら蕾を膨らませて花を開いていくことを繰り返すのでしょう。
私にできることは必要とされるお寺でありお坊さんであるように努めていくことですね。