人の歴史に波瀾万丈の秘話あり

2019年1月8日(火)

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いろんな人から歩んでこられた歴史を聞かせていただくことがあります。
先日はご回向に伺った亡き方の人生を振り返って語ってくださいました。
理由はお仏壇を引き継がれた経緯を聞いてもらいたいとのことでした。

波瀾万丈な人生としてテレビで見かける番組以上にドラマチックな人生でした。
最晩年しか存じあげなかったので初めて教わることばかりでした。
何だかお仏壇の向こうからご本人に聞かせていただいているようでもありました。

明治から昭和の戦前までの間のお話は貴重な経験談だと思います。
アメリカや台湾や朝鮮半島や満州や樺太など日本を出て行かれた話も普通にあります。
今の私たち世代には想像も絶するようなご苦労を当たり前のように重ねられてもいます。

そうした波瀾万丈の秘話を聴かせていただけるのは誠に有り難い限りです。
映画や小説と違って実際に生きていらした人の歴史から学ぶこともたくさんあります。
お話しくださる方にも亡き方を偲ぶ大切な時間は何よりのご供養でもあるとも思っています。

太宰府天満宮では菅原道真公を追って飛来したと伝わる飛梅の白い花が咲いていました。
寒さを耐え忍び冬を過ごした後に咲く梅の花というのは何とも美しく感じられます。
まるで苦労を耐え忍んで生きてこられた人の笑顔がとても美しいように。