お墓の行く末もいろいろ
2019年1月5日(土)
お墓をどのように残したり引き継いでもらうのか悩む方は多いですね。
雨に打たれ墓石が削れて誰のお墓かわからない昔から残るお墓について相談を受けました。
親戚筋の山に一族先祖代々のお墓が並んでいるので急いで移転させる必要はないけど、と。
どなたかご縁のある地元の方がお参りされているようなのでその方にも尋ねた方が良いでしょうね。
どうしても移転させたいというのであればお墓を閉眼してお墓を移すこともできなくはありません。
ただし骨壺に埋葬していなければ土に還られているでしょうからお骨は恐らく残っていないでしょう。
そんな時には骨壺にそのお墓の下の土を入れて移されたらお気持ちだけでもお連れできますよ、と申しました。
一緒に来られていたご年輩の男性が「あ!そういうことだったのか!」と急に声を上げられたのです。
何ごとかと思ったら、今まで何となく気に掛かっていたけど誰にも聞けなかった謎が解けた、と。
40〜50年くらい前にご先祖のお墓を移転することになって砂の入った骨壺を渡されたのだそうでして。
なぜそんなことをするのか不思議だったけど若かったためお寺さんに理由を聞くに聞けなかったらしく。
お墓を移すときお骨がない場合は骨壺に土を入れて移すことがあるのをご存知ではなかったということでした。
最近の墓石は非常に硬いので何十年いや何百年を経ても延々と残りそうなものが主流です。
昔の柔らかい墓石は年月を経るうちに自然石と見分けがつかなくなるようなものが多いですね。
そうしたお墓に埋葬されるお骨は骨壺に入れられておらず自然と土に還っていくことも多いです。
お墓の行く末は粗末にするのでなければ、いろんな道があっていいと思います。