もっとゆったりしたらどうだ

2018年11月21日(水)

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先ごろ来春の法要と団参の打合せで岡山県久米郡久米南町の誕生寺さまへ伺いました。
お念仏の元祖さまで浄土宗を開かれた法然さまのご生誕地にあるお寺です。
お弟子の熊谷直実さまが法然さまのお像を奉安されてお寺を開かれました。

山門脇には法然さまが比叡山へ登嶺される前にお手植えになった大公孫樹が見事に色づいていました。
杖に使われていたイチョウの枝から生えたと伝わるので「逆さ公孫樹」とも称されています。
黄色く色づいた葉が少し散り始めた見頃の時期にお参りするのは初めてのことでした。

伝承どおり指折り数えれば樹齢870年を超えている巨木です。
美しい黄色に染まった姿も870回を超えていることになります。
悠久の時間に想いを馳せると日ごろの慌ただしさがドタバタ喜劇のようで滑稽に映りますね。

もっとゆったりとしたらどうだ、と問われたように感じました。