在りし日の姿にまた逢えることを

2018年11月5日(月)

181105
ご法事でお経本を一緒に拝読しておつとめした後のことでした。
「そういえば子どものころ和尚さんにお参りいただいていたなぁ」と仰いました。
私よりも少々年上の方が懐かしんでくださった和尚さんは私の祖父だったのです。

毎月お宅へ月参りに伺っていた祖父の姿を覚えていらっしゃるとは羨ましいですね。
祖父はどんな声でどのようなお経をあげてどういう話をしていたのだろう・・・
全く想像がつきませんけれども幼心に刻まれていた光景は良い印象でいらしたようです。

ときどき私の雰囲気が祖父によく似ていると言ってくださる方があります。
そうした言葉を伺うたびに元気だった頃の祖父に会ってみたいと思います。
今の私を祖父が見たら何を思いどのような言葉をかけてくれるのだろうか、と。

祖父には絵本を読んでもらったり散歩へ連れて行ってもらったりしていたようです。
しかし残念なことに私の記憶にはほんのちょっとだけしか祖父の姿が残っていません。
哀しいことにどんな声で話かけてもらっていたのかという記憶は皆無です。

でも大丈夫です。
いつの日か阿弥陀さまのもとで再会させてもらえて。
そして祖父から直々に教えてもらえることを夢見ています。