心をつかむ言葉と批判的な眼を

2018年10月18日(木)

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公開終了日に駆け込みで観たかった映画をやっとのことで観てきました。
特殊メイクが話題になった「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」です。
邦題の副題は箇条表現すぎで、内容的にはやはり原題「DARKEST HOUR」がピッタリでした。

言葉は遣い方ひとつで全く訴える力が変わってくるものですね。
過度な演出があったとしても言葉の裏側に込めた想いこそが伝わる根源なのだと思わせられました。
それにしても長い台詞を見事に演じていた主演のゲーリー・オールドマンには感服しました。

大勢の方を前にした時に衣姿で発する言葉もあれほどまではなくても少しでも近づけたらなぁ・・・と思います。
扇動的なまでに熱弁する必要はないと思いますがもっと人の心をつかんだり動かせるようになれたらなぁ、と。
理性的に言葉を選んで用意したうえで心から情熱をほとばしらせる話し方ができるように心がけ続けるしかないでしょうね。

その一方で扇動的すぎる言葉に惑わされたり流されたりしないことも極めて大切なことだとも痛切に感じています。
右や左に寄り過ぎず世論に流され過ぎず施政者の言葉に騙されないよう気づけることの方が本当は気をつけておきたいことです。
そのためにはどんな時にでも批判的な眼を持てるようであるようにと警告を与えている映画だったと思いました。